今更ながら「僕の妹は漢字が読める」感想

先月の4日に読み終えた、
この本。

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)

ふと本棚を見渡しているときに、
「そういえば感想書いてないな。
 なんか最近長文書いてないし、
 久しぶりにいろいろと書くか」
という思いつきで、
今日感想を書くことにしました。




一応ネタバレ注意。




といっても別に思いつきで書き始めたので何か言いたいことがあった訳でもないのですが、
とりあえず書いておくなら、
おもしろかったです。
僕も公式サイトでの立ち読み(僕の妹は漢字が読める | HJ文庫公式Webサイト)を読んで買うことを決めた口ですが、
別に例の文章をもっと読みたかったから“だけ”ではありません。
このキャラと設定でどこまで、
ライトノベルらしくありつつも目新しいものになっているかが気になり、
読んでみたかったわけです。
そしてそういう点からしたら、
僕には面白いと思える点が多かった、
というわけです。


さて、
では具体的にどのような点が面白かったのか。
列挙してみましょう。


一つ目は、
チョウマバヤシ博士の薬によるオオダイラの幼女化。
ある意味これはお約束ですね。
理屈はわからないけどなぜか、
男が女になったり女が男になったり。
人間が人外になったり人外が人間になったり。
いろいろあります。
しかしこの作品では、
妹萌えなオオダイラが妹になってしまう。
そしてそれは、
妹萌えな妹という不可思議なものを意味し、
しかもなぜか主人公ハーレムに入ってしまう。
挿絵だとかわいいのになあ……という残念さが、
結構好きでした。
ある意味でははがないのキャラに通じるかも……?


二つ目は、
世界観の設定。
首相は人気投票で選ばれた妹キャラで、
小説界で一番の権威はホミュラ賞、
というアキバ系っぽい感じの世界になってしまっている一方、
電車は発達し、
チョウマバヤシ博士に分かるように科学も発達、
という未来を描いているのだけれど。
一方で未だに紙に頼っているようなところもあって不安定な設定のような気もしましたが、
しかしライトノベルとしてもぶっ飛んだ設定ではないか、
と思います。


三つ目は、
クロハもミルも柚も可愛いですよね。
それでもう許される気もしますよね。
ね。
感想を考えるのが辛くなってきたわけじゃないよ。


と、
いう訳で。
以上の三つより、
この本は(ライトノベル好きなら)一度は読んでおくと(萌えを求める人なら)損はしないんじゃないかな、
と思います。
まああれですよ、
傑作を求めるのではなく、
珍作を求める気持ちで読むといいと思うということです。


それでは。
駄文失礼しました。